シリーズにする、と言っておきながら
前回の「第2弾」と、今回の「第3弾」が2ヶ月も空いてしまった
「駅たべ」です。果たして、何回まで行くんだか・・・。
先日までダラダラと書いていた「富士ぶさ」の旅ですが、
その中で食べた3食のご飯のうち、2食が駅弁でした。
東京を出発する際、大急ぎで列車の撮影を終えて
駅の売店に駆け込んで買ったのが、この
「さよなら寝台特急『富士★はやぶさ』記念弁当」です。
まあ、鉄っちゃん旅としては、これを買うのは当然の選択です(笑)
それにしても、さすがお弁当のパッケージになる写真は・・・イイ角度で
列車を撮影しています。変なところに感心していますが。
このお弁当、もちろん今回の「富士ぶさ」引退に合わせた
期間限定のお弁当だったんですが、その中身のこだわりがスゴイ。
まず、ご飯は黒米の上にカニフレークと「はやぶさ」型に切った人参、
具は沿線の名物がずらっと並んでいます。
「東京」・・・ベッタラ漬け
「横浜」・・・シューマイ
「静岡」・・・抹茶わらび餅
「名古屋」・・・味噌カツ
「京都」・・・豆腐と湯葉の揚げ煮
「大阪」・・・たこ焼き
「山口」・・・有頭海老の素揚げ
「福岡」・・・高菜炒め
「大分」・・・椎茸煮
「熊本」・・・からし蓮根
よくぞ、ここまで揃えた!!という豪華なラインナップ。
しかも、味付けが薄めにしてあるので、ご飯でもおつまみでも
どちらでもいけるお弁当でした。
僕の場合は、車内でお酒を飲みながら頂きました。
これで価格は1000円!!
あまりの美味しさに、旅を終えて帰ってきた東京駅で
新たに1つ買って、家でも食べました(笑)
昨日の日記に書いたように「朝生とちぎ」は来週まで担当するのですが、
宇都宮の家は、今日で引き払うことになっていました。
そんなわけで、今日はお引っ越し。
東京の家からレンタカーで宇都宮まで往復して
荷物を運んできました。
そして、今日は皆さんご存じの通り、ETCを搭載した車の
土日祝日の地方高速道路料金が上限1000円に。
その初日の高速道路はどうかと東北道で行ってみたんですが、
思ったほどの混雑ぶりではありませんでした。
とはいえ、そこは土曜日の東北道。
途中に立ち寄った佐野サービスエリアは車でいっぱいでした。
もう栃木に行く機会も少なくなってしまうので、少しでも名物を食べようと
佐野ラーメンを注文。ここで「チャーシュー丼」とのセットにしてしまうのは
僕にとっては当たり前の事です(笑)
佐野ラーメンの特徴は、この平打ちのモチモチとした麺。
食べ応え充分でした・・・が、他にも「いもフライ」を食べちゃいました。
いや〜、サービスエリアの食べ物って、なんか食べたくなるんだよなあ。
そして、やはり「高速道路1000円」に引っかけて、
様々な商品が値下げされた「1000円コーナー」もありました。
本当は、料金所での「割引」という表示を撮影したかったんですが、
運転しながらは危険なので、もちろん止めました。
ちなみに以前に東京から行った時より1300円も安くなっていて、
これが往復となると・・・やっぱりかなり得した気分!!
これは、利用者が増えそうですね〜。経済効果も相当出る気がします。
早く安い高速道路のおかげで、明るいうちにお引っ越しも完了。
2年半お世話になった宇都宮の家ともお別れです。
でも、週の半分しかつかっていなかったので、
ちょっと掃除しただけで、このピカピカ状態!!
本当にありがとうございましたっ!!
旅の締めくくりに乗った「サンライズ瀬戸・出雲」
今まで「寝台特急=ブルートレイン」だった私にとって、
電車型の「サンライズ」は、中も発見の連続でした。
まず、「サンライズ」の大きな特徴は、寝台車が全て個室だということ。
2段寝台は無いんです。向かい合った寝台に乗り合わせた人が話す機会も
無くなっちゃうのかなぁ、なんて少し寂しい気もしますが・・・。
その個室がある車両の中には、このように2階建てになっている車両もあります。
そして、個室は全て暗証番号で鍵がかかるようになっています。
ドアを閉めた時に、自分で決めた番号を押すと鍵がかかり、
もう一度同じ番号を押すとドアが開く、という仕組み。
ちなみに「富士ぶさ」は普通の鍵が一部屋ずつありましたが、
洗面所などで無くす人も多かったそうです。
しかも、盗難事件にも繋がるので、このように暗証番号になったんでしょうね。
それでは、僕の個室へ。あえて、「富士ぶさ」と同じ
B寝台の1人用個室「ソロ」を買ってみたんですが・・・う〜ん、少し狭い。
ちなみに、個室は「富士ぶさ」のソロと同じく、1階と2階の部屋が連なっていて、
僕の部屋は2階。窓が大きく、開放感があります。
自分の部屋に荷物を置いたら、車内を探検!!
まずは、個室中心の列車らしく「ラウンジ」があるのを発見。
ちょっとした会話や食事にも使えそう。
そして、寝台特急の中にある唯一の「普通車指定席」が、
この「ノビノビ座席」です。上下二段になっているフルフラットシート。
簡単な仕切りの他、読書灯や小物置き、そしてひざ掛けもあるんです。
足を伸ばして横になれるのに寝台料金はかからないので、
格安旅行をしたい学生さんにオススメ。
続いては縦長の部屋「シングルツイン」
1人用の個室として広々と使うことも出来ますが、
跳ね上げ式の補助ベッドを使うと、2人用としても使える優れモノです。
こちらは、「ソロ」と同じB寝台1人用個室ながら
より広々とした空間で1人の空間を楽しむ事が出来る「シングル」
値段は少しプラスされますが、これはゆったり出来そうですね。
このほかにも、テーブルや椅子、液晶テレビや洗面台が付いた
豪華なA寝台1人用個室「シングルDX」や、広い個室にツインベッドを備えた
「サンライズツイン」など、6タイプの寝台・座席があります。
更にシャワー室も付いているので、まさに至れり尽くせり!!
僕の場合は乗車駅の岡山発が22時33分、東京着が7時08分だったので、
「もっと乗りたかった!!」と、乗った直後に思っちゃいました・・・。
車内見学を終えて、部屋に戻るといつの間にかウトウト・・・。
目が覚めると、横を見慣れた列車が。
「あれ・・・これ、横須賀線?」そう、いつの間にか横浜まで来ていました。」
そんなわけで、東京に無事に到着!!
3日前の夕方に同じホームを出てから、37時間ほぼ移動しっぱなし(笑)
でも、密度の濃い、たくさんの思い出を作ることが出来ました。
東京から西に向かうブルートレインは姿を消しましたが、まだ日本には
ブルートレインが残っています。そして、サンライズのように、新たな時代を担う寝台列車も。
僕も含め、「引退」という言葉を聞いて改めてその存在の尊さに気付く人が多いのですが、
「乗ること」で列車を「残すこと」も大切なんだな、とつくづく感じました。
夜汽車の旅、良いものですよ〜。
駆け足で終わった「富士ぶさ」の旅。
その締めくくりの列車に乗るために向かったのは岡山駅です。
ここで瀬戸内海の魚介に舌鼓を打って・・・と思ったんですが、
岡山駅に着いたのは夜の9時半・・・あ、あれっ?
いや〜、実は当初の予定では、もうちょっと早く着く予定だったんです。
でも、九州で列車の撮影に時間を費やしたり、小倉で「やっぱり泊まろうかな〜」なんて
駅をウロウロしたりしていたせいで、どんどんと予定が押しちゃったんです。
それでも、「岡山までは新幹線の自由席だから〜」なんて、のんびりしていたら・・・。
確かに着くには着けました。でも・・・名物を何も食べていない!!(笑)
これまでに、「富士ぶさ」の引退記念弁当は食べました(それについては、また改めて)。
でも、九州らしいものを一つも食べられなかったんです。とんこつラーメンさえも・・・。
そこで、岡山へ向かう新幹線の中で「きっと岡山の駅なら、美味しい物が食べられる」と
最後の希望を抱くことに。しかし、着いてみたら、ほとんどのお店は営業終了(笑)。
仕方なく、閉店間際の定食屋(ただし、東京にもあるお店)で普通の定食を食べ(泣)
大急ぎでホームへ。人影もまばらな、寂しいホームで、この列車を待ちます。
東京行きの寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」です。
寝台特急といっても、「ブルートレイン」ではありません。
入ってきた車両は、「ブルー」ではなく、「サンライズ」の名の通りの暖色。
しかも、先頭に機関車はありません・・・そう、これは「電車」なんです。
その証拠に、寝台車の上には、普通の電車と同じように
電線から電気を取る「パンタグラフ」が付いています。
まさに、新しい時代の寝台特急という事が言えるかも知れません。
今回の「富士ぶさ」の旅の帰り方を考えた結果、
引退するブルートレインと、新時代の寝台特急を乗り比べてみようと思ったのです。
客車ではなく電車、となると便利な事が多くあります。
まず、機関車の付け替えなどが無いので、それぞれの編成が単独で走る事が出来ます。
この「サンライズ」の場合は、四国・高松から来る「サンライズ瀬戸」と
山陰・出雲市から来る「サンライズ出雲」が、この岡山で連結し、東京へ向かいます。
その連結も非常にスムーズ。先に着いた「サンライズ瀬戸」が連結準備をします。
そこへ「サンライズ出雲」が到着し、あっという間に連結が完了。
ちなみに、この「サンライズ」が登場するまで「瀬戸」も「出雲」も
「富士」「はやぶさ」と同じブルートレインでした。
でも、駅で乗客の皆さんや鉄道ファンが撮影する風景は、
列車が進化しても変わらない光景なんですね〜。
この新時代の寝台特急、車内もスゴイんです・・・今回はここまで。
今回の「富士ぶさ」の旅、その出発前に僕は「帰り方」を考えていました。
せっかく行きに「富士ぶさ」に乗るのだから、帰りにも
何か鉄っちゃんらしい帰りのルートは無いだろうか、と思っていたんですね。
そこで、出発前に考えたのは、門司港駅近くにある「九州鉄道記念館」
だったんですが・・・。博多からソニックに乗った僕は・・・。
小倉から日豊本線に入った、この「行橋駅」に降りました。
ここは、かつて機関区など九州の鉄道の大きな拠点となった駅で
駅前にはSL「C11」の車輪が展示されています・・・が、
それが目的ではありません。
行橋駅からバスに乗ること45分。
着いた場所は、その名も「小笠原神社」でございます。
こちらは、清和天皇 清和源氏の流れをくむ、全国の小笠原家の始祖・
小笠原長清公の御霊を祀る唯一の氏神神社、なんです。
でも、今までその神社の存在は全く知りませんでした。
最近、たまたま神社の宮司さんが僕のホームページを見つけてメールを下さり、
それを確認したのが、なんと「富士ぶさ」の中でパソコンを見た時だったんです。
場所が「福岡県」と分かり、このタイミングは・・・行ってみようかな?と
予定を変更して向かったのです。
「自分たちの先祖の努力によって今の自分がある」という事を知って欲しい、と
話す宮司さんと共に、自分の由来・ルーツについて勉強をする事が出来ました。
さて、行橋駅に戻ると、時間は夕方の6時。
そこで、ふと、ある事に気付きました。急いで近くの地図を確認!!
10分ほど歩いた橋の近くで
約20分後にやってくる、あの列車を待つことにしました。
はい、大分を出た東京行きの「富士」が行橋を通る時間だったんです。
つまり、この日の朝まで僕が乗っていた「はやぶさ」と、昨日の朝から
共に走っていた列車が、再び東京に向け走る姿をキャッチ出来たというわけです。
正面から待ち受けるか、周りの景色と一緒に収めるか・・・色々と考えたんですが、
夜汽車っぽく「月」を、そして春に引退する列車らしく、橋の下の「菜の花」を入れた
角度から撮ってみました。
でも、分かりづらかったなぁ。
納得がいかなくて、
この後、2時間ぐらい、その事を引きずっていました(笑)。
そのショック状態のまま(笑)行橋からは再び「ソニック」で小倉へ。
今度は「青いソニック」です。2種類の「ソニック」に乗れたのはラッキー!
青いソニックの内装もオシャレです。
そして、あっという間に小倉へ。先ほどの「富士」をうまく撮影できなかった
ショックから「小倉に1泊して、明日の朝に東京から来る『富士』を
待ちかまえようかな〜」と本気で考えたんですが(笑)、お金も時間も
相当なロスになっちゃうので、当初の予定に従うことにしました。
あの時、大きなカバンを持って、改札の前を20分くらいウロウロしていた僕は、
周りの人には、さぞや不審人物に映ったことでしょう(笑)
小倉からは、西日本でしか見られない新幹線「ひかりレールスター」で岡山へ。
なんで岡山なのかというと、最後に乗りたい列車があったからです。
次回へ続く。
18時間にも及ぶ「富士・はやぶさ」での旅を終えて降り立った熊本。
駅の横では、着々と九州新幹線の建設工事が行われています。
鉄道の世代交代を感じさせる光景。
そして、熊本駅の構内では、「はやぶさ」の歴史を振り返る
写真展が開かれていました。
また、売店には多くの「はやぶさ・さよなら記念グッズ」が。
お菓子やポスターなどもあるんですが、さすがは九州!!と思ったのは
この「焼酎セット」。しかも、これが飛ぶように売れていました。
僕は瓶の重さが気になって止めましたが(笑)
さて、熊本駅の周りを見学したら、あっという間に熊本の滞在時間は終了!
熊本城でも見てくれば?と言われそうですが、1時間も経たないうちに
反対方向の特急「リレーつばめ」で博多へ。いや〜、鉄っちゃん的な旅だなあ。
九州の特急列車は、他と比べてもオシャレなものが多い。
それは内装・外観どちらにも言える事なんですが、
外国・特にヨーロッパ調の列車が活躍をしています。
上の「リレーつばめ」もそうですが、
それ以上に気になっていたのは博多〜長崎間を走る
「かもめ」号の新型車両、通称「白いつばめ」。
今回は長崎方面に足を運ぶ時間が無さそうなので
乗るのを諦めていたんですが、予想外の展開が待っていました。
博多で「リレーつばめ」から乗り換え、小倉まで向かう
特急「ソニック」の車両が、この「白いつばめ」の車両だったんです。
どうですか??新幹線にも負けないようなスマートなデザイン。
写真や映像で見て、一度乗ってみたいと思っていました。
実は、博多から小倉を経由して大分方面に向かう「ソニック」にも
このような「かもめ」型車両が使われている事は知っていました。
ただ、ソニック型の車両は白い車体に青い線が入っているのに対して、
僕が乗った「ソニック」は、「かもめ」型を示す黄色の線。
つまり、正真正銘の「かもめ」型に乗れたというわけです。
・・・はい、ここまで言うと、かなりマニアックなので、このくらいにします(笑)
この「かもめ」型車両の一番の大きな特徴は、革張りの座席。
重厚感があって、座ったときのゆったり感も群を抜いています。
一応言っておきますが、別に「かもめ」の座席がマッサージチェア、
という事ではありません(笑)。自由席を含め、普通の座席全部が
革張りなんです。こんな列車で仕事に行ける九州のビジネスマンが羨ましい・・・。
しかも、この写真を撮った一番前の車両。その最前部の運転席はガラス張りの
広々とした造りになっています。外からの光も充分に入る開放的なデザイン。
他の地域にも、ぜひこんな特急列車が登場して欲しいものです。
で、どこへ向かっているのかって?それは、次回に・・・。
アナウンサーにとって、3月〜4月というのは
番組が新しくなったり、仕事場が変わったりと、何かと騒がしい時期です。
そんな時、悩みや不安を共有できる人と語れる時間というのが
大きな支えになります。まあ、僕の場合は「語る時間」=「飲み」になることが
多いんですけどね(笑)
先週の「彩の国ニュース」の本番後に、
浦和にある行きつけのお店「丸真」に行きました。
一緒に行ったのは、こちらのお2人。
まずは、僕の「飲み話」ではお馴染みの(笑)西野七海さん。
「彩の国ニュース」でコンビを組ませてもらって、この4月から4年目に入ります。
本当にありがたい事に、番組の評判も上がっていて、嬉しい限りです。
そして、日本テレビ「The サンデー NEXT」のリポーターなどで
活躍している國友真由美さん。以前はテレビ埼玉でニュース番組なども
担当されていました。
そんな西野さんと國友さん、どちらも、僕の事務所の先輩です。
普通は、同じ事務所だからといって接点が持てるとは限りませんが、
お二人は普段の仕事の相談を聞いてもらったり、
全然関係ない話で盛り上がったり・・・と、楽しく話せる先輩なのです。
一般の会社で言ったら「上司」にあたるのかもしれませんが、
もっともっと気軽に何でも話せる感じ。同じ事務所の中に
そんな先輩がいるっていうのは、本当にありがたいなあって感じます。
ちなみに、この日、國友さんは「丸真」に行ったのは本当に久しぶりだったそうで、
名物の「レバテキ」や「お漬けもの」が出てくるたびに歓声を上げていました(笑)
それくらい、テレビ埼玉に出入りした経験のある喋り手にとっては
「丸真」はお馴染みのお店なのです。
この日は、この時期らしい「菜の花」や、「アスパラ」「銀杏」など、
野菜もたくさん食べられました。春に向けてパワーを付けられました!!
・・・と言いながら、やはりこの時期は、これ以外にも飲み会が多いんですね〜(笑)
昨日は、千葉テレビ「マリーンズナイター」の解説者、倉持明さんを囲む
ロッテファンの皆さんの会に呼んで頂き、大いに飲み、語ってきました。
胃腸薬と飲み過ぎの薬は、欠かさず持ち歩いています(笑)。
九州に入った僕の「富士ぶさ」の旅も、いよいよ最終章。
というより、門司を過ぎているので、既に「はやぶさ」の単独編成。
わずか6両編成で終着地の熊本を目指します。
こちらは、博多を過ぎて鳥栖付近?の車窓です。
夜と昼とでは全く違う雰囲気になるのも
ブルートレインの魅力なんですよね。
そして、11時49分。定刻通りに終点の熊本に到着。
始発駅の東京から17時間と46分。長旅でしたが、非常に味わい深い時間でした。
その旅の終わりには、また感動的なアナウンスが・・・と期待していたんですが、
JR九州の車掌さんは、至って普通のアナウンスでした(笑)。
まだ、この日が最後のブルートレイン乗務じゃなかったのかな。
ちょっと拍子抜けでした。
もちろん、終着駅の熊本でも撮影にホームを走ります。
まずは、最後尾へ。横にはちょうど特急「リレーつばめ」が到着。
文字通り、九州の鉄道の歴史がリレーされる瞬間です。
続いては前方へ。東京や下関、文字に比べると人の数は減っていましたが、
ここまで全区間を走破した人や、九州の鉄道ファンの方が
カメラを向けます。運転士さんもサービス満点で、
記念写真にも応える様子が見られました。
僕も周りの方に写真を撮ってもらいました。
「富士ぶさ」引退の寂しさと、全区間を乗り通した充実感。
いろんな思いが交錯します。
当初は、「駅に着いてから回送されるまで10分程度」とのアナウンスが流れましたが、
撮影をする人の多さに配慮したのか、10分経っても動く気配は無し。そこで、
反対側のホームに渡って撮影してみます。
ここまで乗ってきた途中駅だと、さすがに停車時間が少ないので
このような角度での撮影は出来ませんでしたからね。
そして、当初の予定から5分ほど遅れて、熊本駅に機関車の警笛が。
ゆっくりと、編成が車庫へ回送されていきます。分かりづらいですが、
機関車の横にいるご年配の方は、思わず機関車に手を振っています。
ジーンとする光景です。
こうやって見ると、多くの人に見守られて、花道を下がって行くようですね。
こうして、東京からの「富士・はやぶさ」の旅が終わりました。大満足!!
さて、ここから飛行機で東京に直行!!っていうのは、あまりにもつまらない。
というわけで、まだまだ九州の旅の話は続きます・・・。
昨日から今朝にかけて、テレビ各局で「富士ぶさ」のニュースをやっていましたね。
東京駅には鉄道ファンが3000人も詰めかけたとか。ブルートレインが
多くの人に愛されたことが分かりますね。それと、鉄っちゃんが多いってことも(笑)
そんな一人である僕の「富士ぶさ」の夜は、ゆっくりと過ぎていきました。
静岡あたりで眠ってしまい、目が覚めると広島あたり。
驚いた事に、停車駅だけでなく、通過する途中にも
多くの鉄道ファンがカメラを構えている様子が見えました。
しかも、撮影スポットとして有名な場所には100人近くの人が。
そこでは、少しだけスピードを落として警笛のサービスも。
引退を惜しむ気持ちでは、運転士さんも繋がっているんですね。
そして、本州の西の端、山口県の下関駅に到着です。
ここ下関では、東京から客車を引っ張ってきた直流専用機関車(EF66)から
交直両用機関車(EF81)に、機関車を交換します。
東海道・山陽本線は直流電化、一方の九州島内では交流電化、この切替が
下関の次にある門司駅の手前にあり、ここを通過できるのは、
交直両用機関車だけなんです。
そして、乗務員さんも下関で交代。昨日の車掌さんがここでもアナウンス。
「我々乗務員3名も、本日を持ってブルートレインでの最後の乗務を
終了することになりました。長い間、ブルートレインを愛して頂き、
本当にありがとうございました」
またも泣かせるアナウンス。
下関での機関車の交換を撮ろうと、下関到着直前に前方の車両に集結していた
多くの鉄道ファンからは、自然と拍手が上がりました。
下関からのEF81は、関門トンネルを潜って、次の門司まで
たった1駅の担当。以前はステンレス製のEF81やEF30が牽引していました。
当然、鉄道ファンは機関車の交換シーンを撮ろうと、この状態に。
僕も今まで何回この駅で写真を撮っただろう・・・そんな事を思いました。
ちなみにこの駅では、機関車の交換で5分間の停車をするので、
駅の売店に行くチャンスの時間でもあります。
下関の名物駅弁「ふくめし」を朝食に買う方も多かったのです。
下関から10分足らずで門司に到着。九州上陸です。
ここで再び機関車の交換。地元・九州のテレビ局の方も取材に来ていました。
この前の下関では、あまりの人の多さに近くに寄れませんでしたが、
門司では接近しての撮影に成功!!
ここからは、交流専用機関車(ED76)にバトンタッチ。
そして、この門司で熊本行きの「はやぶさ」と大分行きの「富士」に分かれます。
しかも、機関車には大きなヘッドマークがちゃんと付いている!!
やっぱり見栄えがするなあ。
こちらは、切り離しの部分。僕は先に出発する「はやぶさ」に乗るので
大分行きの「富士」とは、ここでお別れ。
「富士」は、次の小倉まで「はやぶさ」の後を10分遅れで追っかけ
小倉から日豊本線に入って大分へ向かいます。
鉄道ファンの中には、この門司で降りて両方の出発を撮ろうという人や、
次の小倉でそれぞれの列車を撮るという人も多いんです。
僕もどこで降りるか迷ったのですが・・・「はやぶさ」で熊本まで
『完走』を目指します。
前回の日記で長々と東京出発前の様子を書きましたが・・・。
そろそろ、僕が乗った「富士ぶさ」の中をご紹介しましょう。
この列車には、3つの寝台があります。
まずは、僕の使った部屋は、B寝台1人用個室「ソロ」です。
「ソロ」だから「そろそろ」と振ったわけではありません。(寒っ!!)
この「ソロ」は、横から見ると凸型の長方形の部屋が、互い違いに並んでいます。
この写真では、右上の出っ張った部分が、右隣の部屋ということ。
多少狭く感じるかも知れませんが、折りたたみ机、ゴミ箱、オーディオなどがあり、
落ち着いた空間になっています。しかも、驚くことに、この設備で
通常のB寝台と料金が同じなんです。(9450円(乗車券別))
この頃の「富士ぶさ」のチケットは全てが10秒で売り切れましたが、
おそらく「ソロ」が一番先に売り切れたんだろうなぁ。
よって僕はネットオークションで買いました。
車内で、何人かの鉄道ファンの人に
「どうやって手に入れたんですか!?」
「部屋の写真を撮らせてもらっても良いですか?」と
質問をされ、まるで芸能リポーターに囲まれたようでした(笑)
ちなみに、こういった鍵も各部屋にあるので、安心です。
そして、こちらが通常のB寝台車。以前に比べたら、だいぶきれいに改装されました。
右側が通路にあたり、窓があるんですが、その窓に面して折りたたみ椅子も付いています。
そして・・・せっかくなので、もう一つの寝台もと思って
僕が他の人に聞かれたように、A寝台個室「シングルデラックス」にいた
ご年配のご夫婦に「写真撮っても良いですか?」とお願い。すると
「良いですよ」と快く応じてくれたので、撮らせて頂きました。
やはり他の寝台より値段も上がるだけあって(16500円(乗車券別))
天井も高く広々としています。
・・・とここで気付いたのですが、写真を撮らせてもらったご夫婦は、
この寝台を2部屋も、なぜ取ることが出来たんだろう・・・とても
鉄道ファンには見えなかったんですけど。聞いておけばよかった(笑)
そんな事をやっているうちに、18時3分に東京駅を発車。
ちょうど帰宅ラッシュがピークに差しかかっている駅、
そして通勤電車を横に見て、旅がスタートします。
車内にはアナウンスが。停車駅や車内設備など、通常の案内を終えると
淡々とした語り口のまま、こんな言葉が流れてきました。
「皆さまに愛されたこの列車の運転も、残りあと5日となりました。
これまでブルートレインを愛して下さり、本当にありがとうございました。
九州までの旅路をゆっくりとお楽しみ頂き、
また残りわずかの「富士・はやぶさ」の運転を
どうか温かく見守って頂きますよう、お願い致します」
淡々と・・・本当に淡々とだったのですが、自分の今までの旅の記憶が重なり、
熱いものがこみ上げてきました。きっと、車内の多くの人が
同じ思いで、このアナウンスを聞いたんだろうなあ。
つい、部屋の照明を消して、景色を見入ってしまいました。